猫のかわいい撮り方

こんにちは、猫写真家の雨樹一期です。
猫雑誌の表紙や撮影取材、出張での猫ちゃんとご家族の撮影などを中心に活動しています。

さて、愛猫を撮りたくてカメラを買ったけど実際に撮ってみると、

「なんだか暗い」
「ブレてる」
「思ったよりかわいく撮れない」

そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

実はそれ、センスやカメラの性能の問題ではありません。
室内という環境そのものが、猫撮影を難しくしているだけなんです。

家猫の撮り方

この記事では、「なぜ室内で猫の撮影が難しいのか?」
その理由と、まず知っておきたい対処の考え方。さらに、猫をよりかわいく撮るための準備や実践的なテクニックをまとめてご紹介します。

難しい知識は必要なく、ちょっとした考え方と工夫、カメラの設定だけで、猫の写真は見違えるようにかわいく激変します。

「今より、もっとかわいく撮りたい」

そんな、「猫の撮り方」に悩んでいる飼い主さんに向けて、猫写真家の視点でお話ししていきます。

*この記事で紹介する撮り方は、すべて「猫ちゃんに無理をさせない。猫ちゃんファースト」を前提にしています。
*撮影に使ったレンズは「SONY α7iii」になります

 

 

室内で猫の撮影が難しい理由

猫がうまく撮れない

室内で猫の撮影が難しい一番の理由は、とにかく暗いことです。
照明をつけていても、外の太陽の明るさと比べると、室内はかなり暗い環境になります。

これは人の目ではあまり感じませんが、カメラにとっては「光が足りない」状態なんですね。
では、暗いと何が困るのか?

カメラは、写真を撮るために「一定の光の量」を必要とします。室内のように光が少ない場所では、その光を集めるためにシャッターがゆっくり動くようになります。

シャッターがゆっくりになると、

・手ブレしやすくなる
・猫が動くとさらにブレやすくなる

という問題が起きます。

シャッターが開いている間に飼い主さんが微動している、もしくは猫が動くからブレるんですね

つまり、
暗い室内 × よく動く猫
この組み合わせが、猫の撮影を難しくしている一番の原因なんですね。

 

室内での猫撮影|成功例と失敗例

室内の猫撮影失敗例
(失敗例)
・暗くてブレてしまった写真
・動いてピントが合っていない写真


(成功例)
・自然光を使って明るく撮れた写真
・落ち着いた表情が写った写真

この違いを生んでいるのが、これから紹介する「光の使い方」と「撮り方の工夫」です。

 

【ポイント】
・室内は思っている以上に暗い
・暗いとシャッターが遅くなる
・シャッターが遅いとブレやすい
・猫は動くからさらに難しい

という理由から、室内で猫を撮るのは難しいんですね

じゃあ、どうすれば猫をかわいく撮れるのか?

ここまで読むと、「室内は暗いし、猫は動くし、やっぱり無理なんじゃ…」
と思ってしまうかもしれません。

でも大丈夫です。

自然光の使い方やカメラの設定を変えるだけでも、写真は驚くほど変わります。

ここからは、猫写真家として実際に撮影現場でも行っている、室内で猫をかわいく撮るための具体的なコツを順番に紹介していきます。

 

自然光を味方につけて猫を撮影する(午前〜昼過ぎがおすすめ)

自然光と猫

室内で猫をかわいく撮るために、まず意識してほしいのが自然光です。
お部屋の中の、明るい場所に移動するだけで、写真は大きく変わります。

猫の撮影でおすすめなのは、窓の近くです。
窓から入る光は室内の照明よりずっと明るく、カーテン越しに入るやわらかい光は、猫の毛並みや表情を自然にきれいに見せてくれます。

明るい場所なのでシャッタースピードも早く、ブレ写真もかなり軽減されます。
まずは一番失敗の少ない日中の撮影からはじめて行きましょう。

雑誌の撮影でも、自然光を意識して午前中から昼過ぎの時間帯に撮影しています。

 

猫に窓際に来てもらうためのちょっとした工夫

猫に自然光のある場所へ来てもらうには、環境づくりも大切。
おすすめはキャットタワーを窓際に設置することです。
猫は高い場所が好きなので、窓際にキャットタワーがあるだけで自然とそこでくつろぐようになります。
結果的に、明るい場所で撮影できるチャンスが増えて定番の撮影スポットになりますね。

キャットタワーがない方は、窓際などの明るい場所に、

・おもちゃで軽く誘導する
・チュールなどのおやつを使う

といった方法も効果的です。
あくまで「来てもらう」イメージで強制しないことが大切です。

左はレーザーポインターで、右がボロボロのおもちゃです 笑。
レーザーポインターも人気ですが、このボロボロになったテープぐるぐる巻きのおもちゃがなぜか一番のお気に入り。

みんな大好きチュール。

ほら、ふわっと明るくてかわいい。

おやつと撮影をセットにすることで、猫ちゃんにとって、
「撮影=嫌な時間」ではなく、「撮影=ちょっと嬉しい時間」として覚えてもらえる効果も期待できます。
*おやつのあげすぎには注意してくださいね

 

注意点|無理をさせず、猫のペースに合わせる

ここで一番大事なのが、無理をしないことです。
ついやってしまいがちなのが、「ここで撮りたいから」と無理やり抱っこして窓際に連れてくること。
抱っこが好きな猫ちゃんなら問題ない場合もありますが、抱っこが苦手な子はとても多いです。

無理に抱っこをすると、猫にストレスがかかります。
カメラや撮影を嫌いになることや、飼い主さんとの信頼関係に影響が出る可能性もあります。

抱っこが絶対にダメ、というわけではありませんが、それを何度も繰り返さないことが大切です。
猫の様子を見ながら、
「今日はここまでにしておこう」
と引く判断もかわいい写真を撮るための大事なポイントです。

 

下記、猫ちゃんにさらに寄り添ったコラムも合わせてご参考ください

▶︎猫がカメラを嫌がる・撮らせてくれないのはなぜ?|猫写真家が“無理に撮らない”理由

▶︎猫を撮ろうとすると逃げる理由|原因と対処法を猫写真家が解説

▶︎猫がシャッター音を嫌がる理由とは?|猫写真家が教える原因と対処法

自然光が使えない時間帯の猫撮影(夕方〜夜)

夕方以降、窓からの自然光が入らなくなるとカメラにとって室内はかなり暗い環境になります。
この時間帯に写真がブレてしまう一番の原因は、シャッターがゆっくり動いてしまうことです。

暗い場所では、必要な光を集めるのに時間がかかります。
つまりシャッターを長く開けようとします。

その間に猫が少し動いたり手がわずかに揺れたりすると、写真は簡単にブレてしまいます。

では、どうしたらいいのか?

答えはシンプルに、シャッターが遅くならないようにカメラの設定を変えることです。
その方法は、主に2つあります。簡単な方から順番に説明します。

 

ブレを防ぐためのカメラ設定〜その1|F値を小さくする

基本設定の一つ目は、絞りの数字を下げる(F値を小さくする)ことです。
説明の前に、実際にレンズの写真で比べてみましょう。

上記がF値が小さい状態(このレンズではF1.4)

上記がF値が大きい状態(このレンズではF16)

二枚の写真では穴の大きさが違います。シャッターを押すと、この穴が開いて光を取り込みます。
どちらが多くの光を集められるか一目瞭然ですね。

つまり、穴の大きいF1.4の方がたくさん光を取り込めるため、シャッターを速くすることが出来ます。
結果、ブレにくい写真が撮りやすくなります。

*数字が小さいほど穴が大きくなりますが、レンズよってこの最小の数字は変わります。単純にF1.4のレンズはやや高価になりますが、F1.8なら各メーカーが比較的安価なレンズを販売しています。

【F値を小さくして撮る時の、メリットと注意点】

◯ メリット|背景が大きくボケて、猫ちゃんが引き立つ
・背景がふんわりとボケる
・猫ちゃんが立体的に見える
・主役がはっきりする
・生活感のある部屋でも背景が気になりにくい

△ 注意点|ピントが合う範囲がとても狭くなる
・猫や飼い主さんが前後に動くとピントが外れる

▶ ワンポイントアドバイス
最初は、F2.8〜F4あたりから試すのがおすすめです。
慣れてきたら、「今日はF1.8でいこうかな」と少しずつチャレンジしてみてください。

 

ブレを防ぐためのカメラ設定〜その2|高感度で撮る

もうひとつの方法が、感度(ISO)を上げることです。馴染みのない言葉かもしれませんが、ぜひ覚えてください!
感度(ISO)とは、カメラがどれくらい光に敏感になるかを表す数字です。

・数字を低く(小さく)する→たくさんの光が必要
・数字を高く(大きく)する→少ない光でも撮れる

暗い室内で数字を高くすると、シャッターを速くすることができてブレを防ぎやすくなります

目安としては、

・明るい昼間 → ISO100〜400
・夕方〜夜の室内 → ISO800〜3200
*数字を高くした状態を、高感度といいます。

まずは、このあたりを目安に設定してみてください。

【ISOは高ければ高いほどいい?】
それならずっと高感度の方がいいよね?って思われるかもしれませんが、これは一概には言えません。
というのも、

・ISOを上げすぎると、写真がザラっとして(ノイズが出る)画質が落ちてしまう
・野外で撮影すると、逆に明るくなり過ぎて(光を取り込み過ぎ)真っ白になってしまう

最近のカメラは高感度に強いものが多いですが、上限の目安はISO 3200くらいまでがいいですね。
お使いのカメラの特性も見ながら調整してみてください。

以下は、強い高感度耐性のカメラです。ISO 12800も常用レベルです。

 

 

 

「ちょっと暗いな」と感じたら、ISOを少し上げてみる。そうやって少しずつ慣れていきましょう。
AUTO設定も便利ですが、自分で調整してみることで、写真は確実に上達します。

先ほど紹介した絞りを開く(F値を小さくする)設定と組み合わせて調整してみてくださいね。

 

それでも暗いときの選択肢|ストロボを使った猫撮影

夕方〜夜の室内では、どうしても室内照明だけでは足りない場面があります。
そんなときに役立つのが「ストロボ」です。

ここで使うのはカメラ内蔵のストロボではなく、カメラの上部に付ける外付けの「クリップオンストロボ」になります。
*内蔵ストロボは正面にしか発光せず、猫ちゃんに直接強い光を当てるので使えません

「クリップオンストロボ」を使うと足りない光を補ってくれるので、室内撮影のブレがほぼ無くなります。
高感度にする必要もなく、キレイな画質で撮影が可能なので、目に見えて劇的に変化します。

ただ、注意が必要です。
いきなり強い光を当てると、猫が驚いたり、怖がってしまうことがあります。
撮られることが恐怖になる可能性もゼロではありません。

そこで、ここでは猫ちゃんに負担をかけにくいストロボの使い方を紹介します。

大切なのは、
・強い光を直接当てないこと
・何度も連続で光らせないこと
・猫の反応をしっかり見ること

この3つを守れば、
ストロボはブレを防ぎ、きれいに撮るための補助光になります。

スタジオの撮影会ではストロボを1台ではなく、2台使って撮影しています。
カメラの上に2台は付けれないので、左右離れた場所に設置して、リモートで発行させています。

光を直接当てないバウンス撮影をする

猫撮影でカメラ内蔵のフラッシュを使うのはNGです。というのも、内蔵ストロボは真正面に光を照射するからです。

そうすると、
・猫ちゃんだけに強く光が当たり、背景は暗くなる
・正面からの強い光で、カメラを怖がる可能性がある

そこで、クリップオンストロボの出番です。
上記写真のように、ストロボの光を真上に(天井に)光を当てて反射させる「バウンス撮影」をします。


天井に照射された光が拡散されて、柔らかい光になって降り注ぎます。
光がやわらかく、影が出にくい。そして、猫が驚きにくいというメリットがあります。

【注意点】猫が嫌がるサインが出たら中止する
・耳が後ろに倒れる
・目を細める
・目をそらす
・背中を丸める
・尻尾を左右に振る
・その場から離れる
・隠れてしまう

こういった反応が出たら、その日はストロボ撮影はやめましょう。

これまでに僕が撮影してきた中で、ストロボを極端に嫌がる猫ちゃんはいませんでしたが、「やっぱりストロボはちょっと不安、、」という方は、無理に使わなくても大丈夫です。

はじめに解説した、
・明るい場所で撮る
・ISOを少し上げる
・絞りを開ける

これだけでも、十分かわいい写真は撮れます。

ストロボは選択肢のひとつくらいに考えてください。
「きれいに撮る」よりも「安心して撮る」。それが、結果的に一番かわいい写真につながります。

それではここから実践テクニックになります。

猫のかわいい撮り方|実践テクニック

それではここからは、実際に使える「猫をかわいく撮るテクニック」をご紹介いたします。
僕自身、猫ちゃんの撮影ではここで紹介する内容をベースにしながら撮影しています。

先ほどお話ししたカメラの設定や明るさの考え方に、これらのテクニックを少しプラスするだけで、写真の「かわいさ」はグッと変わってきます。
できそうなところから、ぜひ試してみてくださいね。

撮影前の準備|カメラに慣れてもらうために部屋に置いておく


さて、まずは準備編になりますが、ずばり「カメラに慣れさせる!」ことです。
猫にとってカメラは黒い得体の知れない怖いものです。
その恐怖感をまずは無くしてあげることが大切です。

実はこれはとても簡単。カメラを部屋に転がしておくだけです。
日常にあるものと覚えることで、警戒心はぐっと薄れます。

「さー、撮るぞ!」と棚から出してくるから怖がっちゃうんですよね。

我が家の猫は、歴代ニャンコも合わせて7匹。カメラを怖がる子はいません。


仕事でも使うメインのカメラは防湿庫に入れていますが、それ以外のカメラの保存は割と適当で、フィルムカメラも含めるとそこら中にカメラが置かれています。
きっとうちの子は、カメラを日常的にあるものとして認識してくれています。

ここをクリアー出来れば、日常の撮影も楽になりますよ。

また、猫がカメラを嫌がる時の理由や対処方法についても詳しく解説しています。こちらの考え方もとっても大切。
ぜひ合わせてご覧ください。

▶︎猫がカメラを嫌がる・撮らせてくれないのはなぜ?|猫写真家が“無理に撮らない”理由

 

猫の目線までカメラを下げて撮る


実践編、まずはこれが基本のキですね。猫と同じ目線で撮影することです。これは猫だけでなく、子供も犬もうさぎも、みんな共通しています。
同じ目線になることで、ぐっと猫の生活に入り込んだような世界になります。

ビフォーアフター

簡単な一例になります。こちらはスマホのカメラで撮影しています。

どちらがかわいいかは一目瞭然。
もちろん、見上げてもらった瞬間を撮るのもかわいいですが、まずは同じ目線で撮ることを心がけましょう。

同じ高さで撮るというのは、猫ちゃんの日常に合わせることでもあります。
地べた撮影になると体勢が苦しいですが、無理にどこかの台に乗せるのではなく、まずは寄り添って撮影すること心がけていきましょう。

カメラ目線をしてもらうためのコツ

これも、おもちゃを使います。音の鳴るものでもいいですね。名前を呼んで見てくれたら一番楽ですけどね 笑。

これはどうやって撮影したかというと、さきほどのボロボロのおもちゃでカメラのレンズの上をポンポンと叩いただけ。
なので、実際にはカメラ目線というかおもちゃを見ています。

音の鳴るものをレンズの上で振るのも効果的。

動くものに反応する猫ちゃんの習性を利用したカメラ目線の秘訣です。

 

瞳オートフォーカスを上手に活用する

カメラに「瞳オートフォーカス」の機能があれば、積極手に利用しましょう。撮影がめちゃくちゃ楽になります。
これは人や犬猫、鳥などの瞳にピントを合わせてくれる機能です。
動く被写体も追尾してくれるので、失敗写真がぐっと減ります。

 

瞳オートフォーカスの注意点


便利な機能ではありますが欠点もあるんですよね。

というのも、目にピントを合わせると鼻と口がボケちゃうんですよね。
なので、バチっとピント合わせて撮りたい時は、瞳オートフォーカスを使わず、鼻にピントを合わせます。

とはいえ、初心者の方にとっては強い味方。まずはこの機能に頼りながら撮影していきましょう。

背景をボカして猫を引き立てる

これに関しては当たり前すぎて、テクニックと言えるものではないかもしれませんね。
絞り値を変える説明でも少し触れましたが、基本のテクニックとなるのでご紹介。

背景をボカすことで被写体が浮かび上がって、かわいさも引き立ちます。

散らかったお部屋もボケてくれるので助かります 笑。

どれだけボケるかはレンズのスペックによって変わります。
絞り値の数字が小さいほど背景がボケてくれるのですが、お持ちのカメラがレンズセットで購入したものだと、きっとあまりボカすことができないレンズです。

でもせっかくいいカメラ買ったのならボカしたいですよね。
でもレンズって高いんじゃ?

という方に向けて、どのメーカーのカメラでもお求めやすい価格の撒き餌レンズが販売されています。

撒き餌レンズとは?
・低価格で、最小の絞り値がF1.8のレンズ
・ボケるレンズで撮って写真の楽しさを覚えてもらって、他の高いレンズも購入させるためのレンズ 笑

F1.4のレンズはさらにボケるのですが、価格がぐんと上がります。
F1.8と比べてもボケ感というのは、そこまで大きな違いではないので、初心者の方はまずは「餌」に飛びついてもいいですね。

カメラの楽しさを知って、そこからレンズの世界も広がっていきます。

露出補正で自分好みの明るさに仕上げる

露出補正とは、カメラが自動で決める明るさを撮影者の意図に合わせてプラス(明るく)にしたり、マイナス(暗く)に調整する機能です。

これはカメラの基礎でもあり、これを覚えるだけでいきなりスキルアップします。
これはスマホにもある機能です(スマホのやり方は後ほどご紹介します)。

とても簡単なのでぜひ覚えていただきたい機能です。
自宅での撮影だと、窓際での逆光のシーンに効果絶大です!

これを使うことで、自分の好みの明るさで撮影が可能となります。
部屋が暗くても明るく撮れるし、明るい野外でも暗く撮ることができます。

この露出補正ですが、下記の写真の左「P/S/A」の設定で撮っている際に使用できます。
Mの時は調整が反映されません(絞り・シャッタースピード・感度を変更して明るさを調整します)。

ペットやポートレート撮影など、少し明るめに撮影するとやわらかい雰囲気になりますね。

カメラによって調整方法は異なりますが、「Sony α7iii」だとダイヤルを回すだけなので簡単ですね。

プラスにすると明るく、
マイナスにすると暗くなります。

他のカメラだと「-/+」みたいなボタンがシャッターボタンの近くにあると思います。それを押しながら、左右にダイヤルを回します。
詳しくは取扱説明書をご覧ください。

ビフォーアフター

カメラは逆光で撮る際に、暗く写ることがあります。そんな時には露出補正で明るさを変えましょう。
上記の写真は+2にして撮影しています。

実は他にも露出補正が活躍する場面があります。というのも、カメラの決める「適正露出」ですが、たとえば以下のようなことが起こります。

黒猫→カメラが暗いと判断して明るく撮る
白猫→カメラが明るいと判断して暗く撮る

カメラ側が勘違いしちゃってる状態ですね。こんな時にも活用していただけますね。
これもカメラがどこで明るさを測るかの設定(測光)というのがあって、それによっても変わってきますが、意図的な明るさになっていない際には使っていただける機能になっています。

瞳孔が丸くなる“かわいい瞬間”を狙う


外猫って野生的に見えませんか?それはもちろん過酷な環境で生きているからというのもあります。

でも実はもうひとつ大きな理由があって、明るい場所では、猫の瞳孔が細くなるんですね。
野外のような明るい環境では、黒目がキュッと縦筋のようになり、キリッとした表情になります。

逆に、室内のような暗めの環境では、瞳孔が大きく開きまん丸の黒目になります。

先ほど「窓際で撮影するといいよ」と書きましたが、

・明るくてブレにくい
・ふんわりした写真が撮りやすい

というメリットはあります。

でも同時に、「明るい場所=黒目が細くなる」という側面もあります。

ということで、まん丸お目目で撮るのなら、やっぱり室内(暗い場所)で撮るということになります。

暗いといっても、自然光の入らない部屋。室内の照明だけなら黒目は大きくなります。

暗い場所だとブレる可能性が出るので、ISO感度を上げて撮影することを忘れないでくださいね。

室内でも照明の方向を向いていると、やっぱり狭くなります。
なので、照明とは反対側を向いてもらったり、少し暗い方向を向いているタイミングを狙うといいですね。

たとえば、キャットタワーにいるところを下から撮るのもかわいいですよ。
猫の鼻の下のぷっくり感もかわいいです。

でも実はね。明るさとは関係なく意図的に変えることも可能です。

おもちゃで興奮させる

猫は暗い場所だけではなく、興奮した時も黒目が大きくなります。
目の前でおもちゃを振ってみると、みるみる黒目が丸く広がっていくのが分かると思います。

これは猫ちゃんによっても少し変わりますし、興奮して飛びつこうとしているので、野生的な表情に見えるかもしれません。

でも、それがまたかわいいですよね。

猫ちゃんと遊びながらの撮影なので、猫ちゃんにとってもストレスはかかりにくく、楽しい時間になります。
撮影しながら片手でおもちゃを操るので大変ですが、いろんな撮影に慣れてきたら試してみてくださいね。

スマホで猫をかわいく撮るコツ

ここまで、デジタル一眼を中心に解説してきましたが、スマホで猫ちゃんを撮りたい方も多いと思います。
スマホでも、光の考え方、背景の整理、猫ちゃんとの距離感。これらを意識するだけで、驚くほど写真は変わります。

スマホでスタジオ風の“映える猫写真”を撮りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶︎ スマホで愛猫を「スタジオ風の“映え写真”」に変える魔法の撮り方

最後に|猫ちゃんファーストで撮るということ


かなり長くなりましたが、全てマスターすればあなたも「猫写真家の仲間入り!」と言っていいくらい、猫ちゃんをかわいく撮るためのテクニックをたっぷりご紹介してきました。

でも、いちばん大切なのは「猫ちゃんに無理をさせないこと」だと僕は思っています。

うまく撮れない日があってもいいし、思った表情が撮れないこともあります。
それでも、猫ちゃんのペースを大切にしながら撮ることで、その子らしい表情や空気感は、必ず写真に残っていきます。

一緒に過ごす時間を楽しみながら、その延長線でシャッターを切ってみてください。

僕は猫写真家として、家族との空気感や距離感を大切にしながら、猫ちゃんのかわいい瞬間や日常を撮影しています。
でも、実は飼い主さんしか撮れない写真というのも、確かにあるんですね。

きっと、あとから見返したときに、その時の空気や気持ちまで思い出せる大切な一枚になっているはずです。

 


また、雨樹一期写真事務所では、

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