こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。前回は「猫をカメラに慣れさせること」について書きました。どれくらいの期間で慣れるかは猫ちゃんによって違います。
カメラを初めから怖がらず、むしろ近付いて来る子もいれば、シャーシャー吹いちゃう子もいます。カメラは当たり前にあるものとして、引き続き部屋に転がしておきましょう。
撮影者も含めて、猫と仲良しになることが可愛い猫写真の基本です。自分と猫はもちろん、猫とカメラもそうです。そして自分とカメラも仲良くなりましょう。
カメラにはいろんな設定がありますからね。少しずつでいいので使いこなせるようになりましょう。
【ノンフラッシュ撮影で自然に】
友達になる基本の、次なる基本。それはフラッシュ(内蔵ストロボ)を使用しないということですね。
実際に撮れば気付くことかもしれませんが、わかりやすいように例も含めて書いていきます。
以下の写真を見て頂くと一目瞭然かと思いますが、フラッシュで撮ると、どうにも不自然で平面的な写真になります。
しかも、せっかくカメラと友達になったのに突然の発光、猫ちゃんも嫌がりますね。
人間だってフラッシュの光には慣れないですから。
どちらがフラッシュで撮影したか一目瞭然ですね。色も飛んでしまって、背景にも不自然な影が出来ます。
もちろん猫も嫌がります(この撮影時はなぜか全然嫌がってませんでしたが 笑)。
部屋の中や、暗い場所で撮影する時は、カメラが自動で内蔵ストロボを使って撮影しようとします(光が足りない為)。
なので、カメラ側の設定で「オフ」にしておきましょう。カメラの取扱説明書の目次を見ると、『内蔵ストロボ』『フラッシュ撮影』などの記載があると思います。
【スマホで撮影する時もフラッシュはオフに】
iPhoneだと(型がめっちゃ古いやつですが気にしないでください)、カメラアプリを開いて、左上にある雷みたいなマーク。これをタッチすると、「自動」「オン」「オフ」と出てきます。「オフ」をタッチすると、雷マークの横が「オフ」の状態になります。
どんなスマホでもほぼ同じです。雷みたいな矢印マークなど。
猫撮影に限らず、どこかのお店に行って撮影した時、突然発光して目立ってしまう時もありますからね。
料理やケーキなどもフラッシュオンで撮ると美味しくなさそうになります。基本的にはオフの状態がいいかなと思います。
こちらはノンフラッシュで撮影したもの。自然ですよね。室内での撮影なので、感度(ISO)をあげて撮影しています。
*感度に付いても、今度のコラムの中で詳しく解説します。
【カメラの基本テク『半押し』をマスターしよう】
いまのカメラはオートフォーカスが基本です。オートフォーカスとは、シャッターを押せば勝手にピントを合わせてくれる、カメラの機能です。
オートフォーカスのカメラでは、シャッターを「半押し」すると、ピピッと電子音がなってピントがロックされます。この状態を「オートフォーカスロック」といいます。そのまま押し込むとシャッターが切れます。
どこかにピントが合わないと、シャッターが切れない(押し込んでも撮影が出来ない)ようになっています。このピントが合うまでの時間はデジタル一眼が一番早く、コンデジは少し遅いです。
古いスマホなんかだと時間差がかなりあって、その間に猫が動いていることもありました。
一概には言えないですが、高いカメラほど早い、といった感じですね。
「半押し」というテクニックは基本中の基本です。しっかりマスターしてください。
自動でどこかにピントを合わせる設定だと、自分の合わせたいポイントにならないことが多いです。
瞳にピントを合わせてくれるカメラならそれでいいのですが、ペット以外にも花を撮ったり風景を撮る方は「1点AF」で慣れていくのがいいですね。
このマークの位置は前後左右に少しだけ動かせますが、基本は中心でいいと思います。
*見本で撮影しただけなので、液晶に写っている絞り値や感度は参考にしないでください。
* カメラによって違いますので、詳しくはお持ちのカメラの取扱説明書をお読み下さい。
【自分の思い通りにピントを合わせる】
ピントが中心。これだと、猫を中心にしか撮れませんよね。可愛く撮れないわけではないですが、そればかりだと構図的には面白みに欠けます。
そこで活躍するのが「半押し」なんですね。シャッター半押し状態のまま(ピントがロックされた状態)、猫との距離を変えずにカメラ左右に平行移動して、いい位置でシャッターを押し込みます。
これで自分の思い通りの構図で撮影することが出来ます。
(中心ピントで撮影)
(ピントを左の猫にあわせて、そのまま右にカメラうぃ平行移動して3匹の猫が入る位置で撮影)
前回と今回書かせて頂きました『基本』。これをマスターしないと猫を可愛く撮ることが出来ません。
難しくはないのでしっかりとマスターしましょう。
さて、次回はちょっと難しくなりますが、これこそ猫写真の極意。「まんまるな瞳」を撮影する方法を書いていきます。お楽しみに。
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