わんこをかわいく撮るにはいくつか秘訣があります。
カメラに慣れさせることなど、ニャンコと似通った部分もありますので、以下も参考にして頂けたらと思います。


今回は初級編となります。だけど、少しコツを知るだけで、プロっぽい一枚が撮れるようになりますよ。
もちろん、いいカメラとレンズがあれば一番いいのですが、まずは試してみてください。

【目線を合わせること】

まず大切なのが、ワンコと視線を合わせることです。しっかりと表情を捉えることですね。
同じ目線、もしくはさらに低いアングルから撮影することです。

これは犬も猫も子供も同じです。

以下の二枚を比べてください。

 

極端な例ですが、たったこれだけで「頭しか撮れない」なんてことはなくなりますね。
こちらも姿勢が低くなるので、バリアングル液晶のカメラだと撮影しやすいです(液晶部分をグルッと回せる機能です)。

ワンコが台に乗ってくれると撮影しやすいですが、あまり高い台だと飛び降りて怪我の危険もあるので、低い方がいいでしょう。

僕はイベントのペット撮影時には助手の方にフォローして頂いています。
たまに、台から降りるどころかジャンピングしてくる子もいるので、撮影する時はお気をつけください。

【スマホ撮影はボリュームボタンで】

スマホで撮影の場合。低い姿勢だとシャッターボタンは押し辛いですよね。
そんな時はサイドのボリュームボタンを押しましょう。ほとんどのスマホではそこでもシャッターを切ることが可能です。

 

【背景をボカしたい時は被写体に近づいてみよう】

お待ちのレンズの開放絞り値にもよりますが、背景をボカす為には絞り値を小さくする必要があります(開放絞り値とは、レンズに記載されているF値のことで、数字が小さいほどボケます)。
よくカメラとセットで販売されているレンズは、開放の絞り値がF3.5〜くらいで、あまりボケません。

なので、F1.8の単焦点レンズを買うのをおすすめしますが、一応ボカす方法もあります。

背景をボカす方法、それは被写体に近づくことです。以下は同じ絞り値で距離だけを変えて撮影しています。

望遠レンズのF2.8で撮影をしているので、遠くてもそこそこボケていますが、距離によってボケ味が変わっているのは分かるかなと思います。

二枚目の写真。少し近づいただけで、背景だけでなく二匹のフレブルちゃんのお尻もボケていますね。

もっと寄って撮ると背景に何があるかも分からないくらいボケます。ピントの合う幅がとても狭くなっています。

正面から撮ると、耳までボケていますね。フレブルは鼻ぺちゃだから鼻と目にピントが合っているのですが、ダックスだと鼻が長いので、鼻に合わせたら目がボケちゃうこともあります。
以下のリンクのSONYのカメラは「瞳オートフォーカス(瞳にピントを合わせてくれる)」があり、ペット撮影にはオススメですが、上手く絞り値や被写体との距離を計算しないと、鼻がボケちゃうかもしれません。

基本的にペット撮影は、鼻と目にピントがあっている方がいいと思います。

【被写体と背景の距離があるほどボケる】

もう一つ、ボカすコツとして、被写体と背景の距離をとることです。背景がひらけている場所ほどいいってことですね。
ワンコとの距離が同じでもぐんとボケ味が変わってきます。

これが、目線を合わせて撮る理由の一つでもあります。

上から撮った一枚。しっかり撮れているけど、ボケ味はほぼありません。ワンコの背景が地面。当然、被写体と背景の距離が近いです。

同じ目線で撮るだけで、ワンコと背景の距離が遠くなります。ボケているのが分かりますね。
必ずしもボカせばいいってわけではありませんが、より被写体が目立ちますよね。

 

なんてことのないどこにでもある道路でも、ただアングルを変えるだけでプロっぽい一枚になります。

注意点は、地べたすれすれで撮影しているので、むちゃくちゃ怪しい人になっちゃいます(笑)。

ちなみに大型犬だと、中腰くらいで撮れますけどね。撮りやすいワンコを飼うわけではないですからね。

大いに怪しい人になってみてください。

【レンズを変えると世界も変わる】

 

望遠レンズを使って、F2.8で撮影。背景がふんわりしていて、丸い「玉ボケ」もありますね。
やっぱり、レンズってやっぱり重要なので、35mmや50mmの単焦点レンズは一本は持っておくといいですね。どのメーカーもF1.8のレンズを安価(2万円〜)で販売しています。
なぜそんな安価かというと、レンズの面白さを知ってもらって、レンズ沼にはまってもらおうっていう、いわゆる「撒きエサレンズ」だからです。

でも、価格の割に写りは綺麗だし、高性能なレンズですよ。

 

こちらは広角レンズで撮影したものです。空の広さも強調しています。ボカしていませんが、ドラマチックな一枚になったかなと思います。
玉ボケとほぼ同時刻に撮影していますが、レンズを変えるだけでガラッと変わりますよね。

こうやっていろんなレンズが欲しくなっていきます(笑)。

 

さて、いかがだったでしょうか?

同じ目線。たったこれだけですが、なかなかそこまで気をつけて撮られている方は少ないです。
被写体までの距離や背景。さらに「撒きエサレンズ」があれば、撮れる写真がガラッと変わりますよ。

 

そして、出来れば僕に撮影を依頼してください(笑)。ワンコだけではなく、いろんなレンズを使ってご家族みなさんでも撮影しますよ。
かわいく撮れるようになっても、一緒に写ってる写真ってあまりないんですよね。

 

個人レッスンもやっています(笑)。カメラの基礎からじっくりレクチャーいたします。ワンコをお連れして頂いての撮影レッスンも可能です。