
僕が写真をはじめたのはフィルムカメラがきっかけです。
フィルムの現像所に勤めていた時に、LOMO LC-Aと出会いました。撮っては自分で現像をして、家に帰ってからはフィルムをスキャン。これが日常でした。
現像所まで自転車で15分の距離を2時間かけて撮影しながら出勤。帰り道でも撮影をしていました。
今思えば、自分の現像をするために通っていたような感じもします(ちゃんと働いていましたよ 笑)。
写真の知識もほぼ空っぽでしたが、意図しない光の滲みや、淡い色のにじみを楽しみながら撮っていました。
今回のお話は誰にとっても、ためにならないかもしれません。ただの、僕の写真に対する想いです。
ちゃんと残しておきたくって記事にしてみました。
もくじ
思い通りに撮れないからこそ、写るものがあった

トイカメラを使い続けてきて、思い通り撮れないということは日常茶飯事。それでも撮り続けてきました。
そんな中でときどき「空気が写った」と感じる瞬間に出会うようになりました。
なんとも言えない曖昧さや、時間ごと閉じ込められたような感覚です。
絵本を見ているような、一枚の写真の中にストーリーを感じる一枚です。
その写真をブログや個展などで発表すると、他の方が見ても「この写真好きです!」と言っていただけるので、自分だけの感覚ではないんだなと思いました。
当時は、正直なところデジタルではそれが表現できなかったんですよね。
だから旅行に行くときも、フィルムカメラを4台くらい引き連れて、デジタルはお留守番でした。

フィルムだからこそ、想いが込められる。
目には見えないけれど、その場にある「空気感」を大切にしてきました。

たった一枚の写真でも、そこには物語があります。
いいことも、悪いことも全部、閉じ込める。
それが、当時の僕の表現でした。

観覧車をよく撮っていたのは、そこにストーリーを感じていたからです。きっと一度は誰もが乗ったことがある観覧車。
子供の頃に両親と、恋人と2人で、親になってからは子供と一緒に。
ゴンドラの中にはたくさんのストーリーがあります。観覧車には人の残り香があるんですね。
そこには幸せと一緒に、どこか切なさもあって。自分の表現とぴったり重なりました。
今になって思うのは、あの頃フィルムで追いかけていたものは結局いまの仕事の中心にあるなぁ、ということです。
そんな原点である「プロトイカメラマン雨樹一期」のホームページも残しています。
ペットを撮るということは、生活を撮るということ

僕は今、ペットの写真を撮ることを軸として仕事をしています。出張撮影では基本的にデジタルで撮影しています。
ただ「かわいい瞬間」を撮るのではなく、家族の暮らしの中に流れている時間そのものを写したいと思っています。
猫が日向ぼっこでウトウトしている、
犬が散歩しながら飼い主さんを見上げている、

日常には、そんな特別ではないシーンがたくさんあります。
そこに、そのご家族だけの「空気」や「温度」があります。

そうやってごくごく自然なシーンをたくさん撮って、
光や背景がキレイなスポットでは、しっかりとご家族そろった記念になる写真も撮っています。

曇っていたのに、一瞬だけ太陽の光が差すこともあります。
やわらかな光が紡ぎ、ふわりと浮かび上がる日常のしあわせ。
一枚の写真に、家族の物語がそっと息づくような瞬間です。
フィルムの経験が教えてくれたこと

フィルムって、デジタルと違って、「たくさん撮りまくって後で選ぶ」という撮り方ができません。
光を読んで、
色を想像して、
その場の温度を感じて、
動きを予想して、
1枚のシャッターを大切に切る。

この『瞬間』の感覚が、いまペットを撮るときの大きな支えになっています。
動物は嘘をつかないので、こちらが慌ただしくするとその空気がそのまま写真にでることもあります。
だからフィルムの頃みたいに、ゆっくり呼吸するように撮る。
そうすると動物たちも自然に「らしさ」を見せてくれるんです。
たくさん撮るけど基本的には連写しまくることはありません。
集中して、空気を感じて撮るのはフィルムカメラで培ってきた経験です。
瞬間、その瞬間を大切にしています。
オールドレンズとの出会い

20年以上撮り続けてきたことで、デジタルでの撮影にフィルムの空気感を落とし込めるようになりました。
でも、独特の描写までは真似が出来ません。フィルムっぽく編集しても偽物感は出てしまいます。
スマホアプリでもフィルム風のエフェクトってありますが、全然違うなって。
瞬間を大切にというよりも、どうしても後付け感が出ちゃいます。

でも、ペット撮影をフィルムで撮ることには避けられない課題がありました。
それは現像やプリントにかかる時間と、決して安くはないコストです。
僕はフィルムカメラのみでの家族撮影も実施しており、何度か撮ってきたことがありますが、今はフィルムも高騰しており、1本で3,000円くらい。たとえば4本撮影して現像に出したら、15,000円〜20,000円のご負担になります。

もっと身近で、もっと気軽に、あの「空気感」を再現できる方法があればと思っていました。
そんな時にオールドレンズに出会いました。
オールドレンズとは、フィルム一眼に使用していたレンズのことです。そのレンズをミラーレス一眼に付けて撮影することが可能なんですね。
なので、フィルムや現像のコストがかかりません。

古い時代のレンズは、現代のレンズのような完璧な描写性能はありません。ピントもやや甘くなります。
でもその「不完全さ」こそが、かえって魅力的な「味」を生み出します。
オールドレンズの特徴でもある、にじむような光が、ペットや家族をふわりと浮かび上がらせ、写真にドラマティックな温かさを加えてくれます。
このオールドレンズと、フィルムで培った光の技術を組み合わせて「その家族だけの温かい物語」をより多くの方にお届けできるようになりました。
ペット写真はその子の「物語」を残すもの

ペットは一緒に暮らすご家族にとって、その子の姿は 「生活の一部」 です。
かわいい顔だけじゃなくて、
かしこいところや、悪い癖。
たまに見せる変顔や、
家族との距離感。

その全部が 「その子の物語」 であり、僕が撮りたいのはまさにそれなんですよね。
その中に、記念写真としてしっかり残すカットを撮影しています。
フィルムで追いかけた空気感の表現が、いまの僕のペット撮影の軸になっています。
なので、ぜひオールドレンズでも撮らせていただきたいなと思っています。
その出来上がりに満足していただけると確信しています。
空気を写す、ということ

フィルムから始まって、いろんなジャンルを撮って、オールドレンズを使って、気づけば僕の写真はずっと「空気」を探していました。
今はそれを、ペットと家族の写真の中で表現できることが嬉しいです。
「空気なんて分からない!いらない!とりあえずかわいくキレイに、そして背景は思いっきり派手に着飾って撮ってほしい!」
という方も多いとは感じています。
シンプルなスタジオよりも、着飾ったスタジオが人気あるのも分かります。
それはそれでありだし、スタジオを使う時は僕もある程度そこを意識しています。
でもね。それを他の人が見た時に、主役だけではなく同時に背景もかわいい!って思うんですよね。
やっぱり主役は主役として撮影したいなと。
僕は、その子と、家族の暮らしに流れる優しい時間を、そっと写し取れる撮影者でいたいなと思っています。
わんちゃん出張撮影プラン

自宅や散歩道。思い出の公園などに出張して撮影いたします。
「何気ない日常」というロケーションの中で、いつもの自然な表情を撮影いたします。
猫ちゃん出張撮影プラン
猫ちゃんはわんちゃんと違って、野外での撮影が出来ません。そこで、自宅まで出張させていただき撮影するという「猫ちゃん出張撮影」のプランを追加しました。
猫ちゃんのペースに合わせて撮影するので、時間の制限を無くし、もしも撮影が出来なかった際は料金を頂かないという、飼い主さんにも安心のプランです。
写真の個人レッスン
・カメラを買ったけど使いこなせない
・ペットの自然な表情を撮りたい
・プロの考え方を知りたい
そんな方向けに、マンツーマンの写真レッスンも行っています。
お試し撮影プラン

いきなり本格的な撮影は不安、という方のためにお試し撮影プランも用意しています。








