ペット家族撮影

こんにちは、カメラマンの雨樹一期(あまきいちご)です。
ペット・家族撮影では、フィルムカメラで撮影することもあります。
といっても、割合的には1割ほどですが(笑)、普段の趣味や作品創りでは主にフィルムを使っているので、他のカメラマンではあまり撮れない得意分野です。

フィルム撮影でのご依頼の時、サービスで同時にデジタルでも撮影するのですが、「デジタルもいいけど、やっぱりフィルムの方が好き」と言ってくれます。
フィルムでご依頼してくれているので、「そりゃそうだ」かもしれませんが、描写の違いも感じていただけて満足しています。

フィルムの描写は懐かしくてどこか暖かい。いい意味での緩さがあって、個人的にも「やっぱりフィルムっていいなー」と思います。
この時に撮影したフィルムの発色が極端にノスタルジーというのもあります。

さて、今回は、フレンチブルドッグの絵描き、きよしさんと愛犬のくまし君の家族写真でその違いをご紹介します。

その前に。

 

自慢ですが、動物には好かれることが多いです

ペット 魚眼レンズ

僕自身が犬も猫も好きなんですよね。動物が好きです。だから向こうもそれを感じてくれるんですよね、きっと。
嫌われてると感じたことは今まで一度もありません。

でも、はじめはただ撮られるだけでテンション低めになるワンコもいます。
子供と同じですね。じっとしてても暇ですもんね。

せっかく広い公園に来たのに「つまらんなぁ」と。


そんな時は、とりあえずアゲアゲ↗︎にする為にボールなどで一緒に遊びながら撮影をすることもあります。
僕は一瞬で体力ゼロになりますが、くまし君には効果テキメン。

『おいおい、もっと遊べよ』とボールを持って近づいてきてくれました。
「でも近過ぎー」って時はレンズ交換。魚眼レンズや超広角レンズを使って撮影します。

きよしさんとのご縁もあって、フレンチブルドッグの雑誌「BUHI」に掲載されたことが何度かあります。
それもあって野外での撮影ご依頼はフレブル率が高めですが、イベントのペット撮影会ではいろんな犬種のワンコを撮影しています。

デジタルはとにかくたくさん撮る

デジタルは一回の家族撮影で300〜500枚くらい撮ります。だから上の写真もほんの一部。
その中から70〜100枚くらいをDVDデータとしてお渡ししています。目つぶりや、こちらのミスもありますからね。

撮影後は、(表立って言っていませんが)LightroomやPhotoshopなどで編集します。写真用語でRAW現像と言います。
RAW現像は撮影時間と同じくらいかかりますが、プロのカメラマンなら誰もがやっています。

素敵な一枚がもっと素敵に

撮ったその場で、写真を見ていただくこともあるので、あくまで少し良くするものです。
「編集」って言うと聞こえが少し悪いかもしれませんが、必ずより素敵な一枚になることは間違いありません。

ガラッと変わる一枚もあれば、並べて比べても僕にしか分からないくらいの一枚もあります 笑。
僕は少しふわっと柔らかくしたり、明るさを微調整します。色味を少し変えることもあります。

たとえば逆光時。露出補正で明るく撮影するのですが、それでも少し暗くなることがあります。そんな時は編集でさらに明るくすることもあります。
上記はガラッと変わったパターンですね。

他にはハイライトやシャドウも編集します。
白い服を着ていると、そこに光が当たると飛んじゃうことがあるんですね。白い毛のワンコも同じですね。
これをカメラ用語で白飛びと言います。白に塗りつぶされた状態です。

それもハイライトを編集することで、少し抑えることが出来ます。といっても明るく撮り過ぎたり、直接光が当たりすぎると修正は出来ないので、撮影場所も考えて撮っています。

逆に背景などは明るく飛ばすこともありますが、そこらへんは好みですね。

フィルムは一枚を大切に撮る

フィルムは1本に付き36枚しか撮れません。中判カメラだと12枚。デジタルと同じペースではまず撮れません。
だからこそ一枚を大切に撮ります。連射は出来ないのですが、ほんの一瞬の表情や光を逃さないのは、むしろフィルムじゃないかと感じています。

撮影後は現像に出してデータにします。デジタルと違って、編集はせずにほぼ撮って出しです。
フィルムの方がハイライトやシャドウに粘りがあって、白い部分が飛ぶことも少ないです。飛んだとしてもふわーっと柔らかいです。

使うカメラによって描写がガラッと変わる

Macのキー

僕の愛機LOMO LC-Aだと緩くノスタルジーになります。使い慣れたカメラですが、ピント合わせは目測。
つまり目でピントが合っているのを確認出来ないまま撮影するカメラです。もちろんフィルムなので、現像するまでわかりません。

だけど、使い慣れているから、地べたに置いて少し変わった目線で撮ったり、光の入れ方も熟知は出来てるかなと思います。

これぞ、ザ・トイカメラな描写

ペット フィルムカメラ

この日は「SPROCKET ROCKET」というトイカメラも使用しました。この雰囲気たまりませんね。
マニアック度もさらに増し増しで需要があるのかどうか分かりませんが(笑)、僕的にはめちゃくちゃオススメしたい撮影です。

フィルムのパーフォレーション(穴)まで写ります。独特の色再現やハレーション。歪みやボケ。
特徴ありまくりなのが、このカメラの長所でも短所でもあります。

このカメラでのポートレートってほんと好きです。何がいいのか説明が難しいけど、もう直感的に好きです。

中判カメラの圧倒的な解像度と美しさ

もちろん、しっかりかっちり撮れるカメラもあります。「ゼンザブロニカ」という、40年ほど前に販売された中判カメラですが、さきほどの二台と比べて、ピントの甘さもありません。年代の古さは全く感じませんね。

デジタルよりも巨大なニッコールのレンズで、めちゃくちゃ綺麗に撮れます。くまし君の毛並みもしっかり写っていますね。
難点はめちゃ重たいことです。

しっかりかっちり系といっても、光の滲みやボケが美しく、デジタルにはない魅力があります。
この光の柔らかさはデジタルでは表現できないんですよね。

 

デジタルにもフィルムにもそれぞれの良さがある

フィルムを褒めてる記事っぽいですが、デジタルがダメだとは全く思っていません。その場で確認して設定を変えて撮ることが出来ますし、描写もほんとに綺麗です。
フィルムカメラはその場で確認も出来ないので、勘頼りです。

デジタルとは意識的に撮り方や距離などを変えているのもあるので、全部並べてみると雰囲気はガラッと変わりますね。

やっぱりデジタルが好きな方が多いのか、フィルムをあまり知らないのか、撮影依頼はデジタルがほとんどです。
デジタルでロケーション撮影の際、僕は望遠レンズを使うのですが、ボケ味がめっちゃ綺麗なんですよね。これも逆にフィルムカメラでは写せない一枚なんです。

これからもマイノリティーを追求していく気ですが、もっとたくさんの方にフィルムの奥ゆかしさも楽しんでもらえたらなーと思っています。
フィルムが10年後も販売されているか、現像所が残っているかはわかりませんからね。

いつもそこにある、何気ない日常は宝物

ペットとの家族撮影はもっとやっていきたいと思っています。愛犬って自分で撮ることはあっても、一緒に撮ることって少ないですよね。
いつもそこにある何気ない日常って、本当は貴重なんです。当たり前にあるものではありません。自分自身だって、病気した時に思います。「健康って最高だったんだ」って。

ペットはどうしても人よりも成長が早いです。だから今日の一日を、もっと大切なものだと感じてあげたいですね。

撮影した写真をお渡しすると「宝物になりました」といつも喜んで頂けます。
いつかではなく、思った時にぜひご依頼下さい。一生の宝物をプレゼントすることをお約束しますよ。

いつもの散歩ルートでも、お花のキレイな公園でも河川敷でも。場所はどこでも伺います。こちらでご提案することも可能ですよ。