
こんにちは、猫写真家の雨樹一期です。
かわいい愛猫。「写真を撮りたいな」と近いたら、逃げてしまう。
そんなことありませんか?
いや、聞かずとも分かります。きっと、そんなことがあるから、いまこの記事に辿り着いたんだと思います。
これはみなさん共通の、猫あるあるですよね。
お家で飼えないから、せめて外猫と戯れたい。写真を撮りたい。
でもすぐに逃げてしまう。そんな方もいるのではないでしょうか?
ここでは、その原因とどうすれば撮れるようになるか、その対処法について解説します。

写真を撮ろうと、猫に近づくと逃げてしまうのはなぜ?
それはひとえに、猫の習性だからです。飼い主さんが嫌われているからではありません。
ごくごく自然な反応です。
この記事では「猫に近づくと逃げる理由」と、写真を撮るための正しい距離感を猫写真家の視点で解説します。
「猫のかわいい撮り方」テクニック編については下記よりご覧ください。
もくじ
猫に近づくと逃げるから撮影できない|その理由は猫の本能

一言で言ってしまえば、猫の本能です。飼い主さんが嫌われているわけでも、撮り方が下手なわけでもありません。
ここからは、なぜ猫が距離を取ろうとするのか、その理由をひとつずつ紐解いていきましょう。
猫はパーソナルスペースがとても広い

猫には「これ以上入られたくない距離」があります。
その距離は猫ちゃんの性格によって違うし、その時の猫ちゃんの気分によっても変わります。
ずっと一緒に暮らしていても、一定の距離を保つ子もいるし、はじめて会ったのに全く気にしない子もいます。
猫ちゃんによってその距離は違いますが、自分のパーソナルスペースを大切にするのが猫の特徴です。
その距離を一気に詰めようとするから逃げられます。
正面から近づかれるのが苦手

猫は正面からずんずん近づかれるのを嫌います。猫同士でも真正面は威嚇の姿勢。
撮影する時、真っ直ぐ近づいたりしてませんか?
特にレンズが向くと「狙われている」と感じる子もいるんですね。
上から近づく動きは恐怖につながる

猫にとって、捕食者は上から来るという、本能があります。
人間の方が大きいので、普通に近づいていくと当然上から近づくことになります。
撮影する時も、正面から+上から近づくことになるので、それが猫にとっては単純に本能的に「嫌」なんですね。
特に正面からダッシュしてきて、上から触ろうとするのは猫にとってかなりの恐怖です。
子どもを苦手とする猫が多いですが、それは子供の純粋なゆえの勢いが怖いんですよね。
撮影しようとした瞬間に起きる、逃げる。本当の理由とは?

寝ていたはずの猫が、カメラを向けた瞬間に起きて逃げてしまう。そんな経験、きっと多くの方があると思います。
実はこれ、偶然ではないんですね。猫は私たちが思っている以上に、人の気配や空気の変化を敏感に感じ取っています。
「撮るぞ」という気配を猫は感じ取っている

これは別記事でも触れていますが、飼い主さんの普段とは違う動きを察知しているんですね。
寝ている姿がかわいいっ!って思ってからの、カメラを取り出したり、スマホを手に近づいたりする動きが、いつもと違うから警戒されてしまうんですね。
不思議と猫に気持ちを向けるほど、気づかれてしまいます。
音だけで察知しているのではなく、空気を読んでいるんですね。
寝ていたのに逃げるのは、起きていたから

これは完全には寝ていないからです。半覚醒状態で危険を察知したらすぐに動ける状態です。
深く眠らない、という野生の本能が関係しています。
とはいえ、熟睡するくらい安心してもらうのが一番です。
落ち着いて眠れる環境を用意してあげるのも、飼い主さんの役割ですね。
猫ちゃんの性格によってもガラッと変わります。
「本能をどこへやった?」って言うくらい熟睡し起きない子もいます 笑。
【注意】追いかけた瞬間に「危険認定」される

逃げるからといって、無理に近づくのはNGです。さらに追いかけるのは絶対やめましょう。
一度逃げスイッチが入るとしばらく戻らないです。
「これから嫌いな撮影タイムがはじまる」と察知されるようになると、今後の撮影も難しくなります。
時間をかけながらゆっくりと「撮影=楽しい時間」を構築していきましょう。
【解決編】猫に逃げられないための正しい距離感と近づき方

じゃあどうすればいいのか?ここからは「解決編」です。
猫に逃げられないために大切なのは、「どう近づくか」よりも、「どう距離を保つか」です。
写真を撮りたい気持ちがあるほど、つい近づきたくなってしまいますが、猫にとってはその行動自体がプレッシャーになることも少なくありません。
ここからは、猫写真家として実際の撮影現場でも大切にしている、猫との距離感、近づき方の考え方をお話しします。
ポイントは「無理に撮ろうとしない時間」をどう作るか。
その姿勢が、結果的に猫のほうから近づいてきてくれるきっかけになります。
何もせず「そこにいる」時間をつくる

これは、外猫の撮影でもとても有効な考え方です。
猫ちゃんのパーソナルスペースに踏み込まない、でもこちらの存在には気づいている。
そんなほどよい距離感を保った場所で、あえて何もしない時間をつくります。
話しかけない、近づかない、カメラも構えない。
ただ「そこにいる」だけ。
この時間は、猫にとってとても大切な確認作業です。
「この人は危ない存在じゃない」
「急に何かしてくる相手じゃなさそう」
そう感じてもらえると、猫の中で警戒心が少しずつ下がっていきます。

猫には逃げる本能がありますが、同時にとても好奇心旺盛な生き物でもあります。安心できる相手だと判断すると、猫のほうから距離を縮めてくれる瞬間がやってきます。
その「自分から近づいてくる一歩」を待つこと。距離を許される、猫のパーソナルスペースに入れてもらう。
それが、猫に逃げられにくい撮影への近道です。
寝ている猫を撮るには、気配を消すこと

ちょっとドラゴンボールみたいな話になってきましたが、これが出来れば「猫の寝ているシーン」や「変な体勢の面白いシーン」も撮れるようになります。
たとえば、窓際で猫が日向ぼっこをして寝ている。自然で柔らかい日常のシーンですね。
飼い主さんはその間、テレビを見たり、台所で用事をしたり、コーヒーを飲んでいる。
その時も猫はずっと猫は寝ている。
でも、カメラを取り出して(スマホのカメラを立ち上げて)近づくと、ハッと起きてしまう。
これも、猫あるあるなんですよね。

飼い主さんはすでに「何もせずそこにいる時間」をつくれています。「じゃあ、なぜ逃げるの?」というと、
原因は「撮るぞ!」という想いが空気になって、猫に伝わっているんです。そこにいつもと違う動きが加わって、警戒されちゃうんですね。
なので、気配を消します。
猫に向かって、「あなたに興味はないですけど」という感情で、ゆっくり動きます。
いつも通り、マグカップでコーヒーを飲むようにカメラを取り出します。
リモコンでチャンネルを変えるように、カメラを立ち上げます。
猫に目線を向けずに、近づく時も「トイレに行こう」という、いつもの日常を過ごす時のように振る舞います。飼い主さんはいろいろ動いても、猫は気にしません。
そのまま、「ついでにちょっとあなたでも撮ろっかな」くらいな感じでさり気なく撮ります。

ちょっと、嘘みたいな話に感じられるかもしれませんが、めちゃくちゃ有効です。
撮ろうとして、いつもと違う動きになる程、猫に勘付かれちゃうんですね。
これは、飼い主さんに限らず有効です。
とにかく大きく動かない。猫に視線を送り過ぎない。「わたしはただ、ここにいるだけです」というスタンスを続けます。
すると、猫ちゃんの警戒心もどんどん薄れていきます。
これは僕が猫ちゃん撮影の現場でも使うテクニックです。
まとめ|距離を縮めるより、信頼を積み重ねる

猫を撮ろうとして近づくと逃げてしまう。それは、飼い主さんが嫌われているからでも、撮り方が下手だからでもありません。
猫には猫の本能があり、音・動き・視線・距離感にとても敏感な生き物だからです。
だからこそ大切なのは、まずは「どうやって近づくか」ではなく「どうやって安心してもらうか」 だと僕は思っています。
無理に近づかない、追いかけない。そして、何もせず「そこにいる」時間をつくること。
その積み重ねが、猫にとって「この人は大丈夫」という信頼につながっていきます。
写真は、距離を詰めた瞬間に撮れるものではなく、信頼が積み重なった先で、自然と生まれるものです。
なので、うまく撮れない日があっても大丈夫。その時間も含めて、猫ちゃんとの関係は続いていきます。
焦らず、猫ちゃんのペースを大切にしながら、その延長線でシャッターを切ってみてください。
きっとあとから見返したとき、「安心」や「気持ち」が写った一枚になっているはずです。
そこまでの関係が築けたら、次は下記の撮影のテクニックもご覧いただき、よりかわいい写真を撮ってくださいね!
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